今日の「四国新聞」にうれしいニュースが載っていました。
芦原すなおさんが香川県文化功労者として発表されたからです。
私は芦原すなおさんにお会いしたことはありません。
でも、親しみを感じるのは、氏のお父様が校長をなさっていた小学校に
一教員として勤めていて、お世話になったからです。
名前は蔦原先生とおっしゃいました。
お母様は、観音寺第一高校にお勤めで、新体操の名指導者として
同校を全国に名をはせさせた方です。
その世界では「磯野栗子」先生というお名前で、ご活躍をされて
いました。
お父様は職場ではご家族のことは一切、口に出されませんでした。
でも、ただ2回ほど、おうちのことをポロリともらされたんですね。
その1回目は、奥様の栗子先生が新体操の指導者としてテレビで放映された時。
宿直室にあったテレビの前に陣取って熱心に視聴されたのです。
「ウルトラCを連発しろとテレビ局からいわれているようでな」と、
お相伴で見ていた私に迷惑そうな、でも自慢そうなお顔をされて
語ってくださいました。
2回目がご子息が近く結婚されるというお話を。
よほどうれしかったのでしょう、満面の笑みとはこういうことかな、
と思える様子。
そのことで私は蔦原先生に息子さんがいらっしゃることを知ったのでした。
この息子さんが芦原すなおさんで、のちに小説「青春デンデケデケデケ」で
直木賞を受けたのです。
この小説は大林宣彦監督の手で映画化され、氏の出身校である
観音寺第一高校を有名にしたのです。
栗子お母様の新体操と、息子さんの小説とで、同校は2回有名になりました。
私事ながら私の娘も同行出身者なので、鼻が高かったのを覚えています。
私はすなおさんのお名前がお父様の「蔦原」でなく「芦原」なので
てっきり筆名だと思っていたのですが、今回の新聞記事でもしかしたら
芦原姓なのかな?と思ったりしています。
おめでとうございます。
県民の一人として、そして隣の市に住むものとして、喜んでいます。